飲食店に入店した客が食券を購入して料理を注文し、出来上がったら自分で専用のカウンターに取りに行き、食べ終わったら食器を自分で返却口に持って行くというのが一般的なセルフサービスの流れです。
このサービスを導入するメリットはいくつかありますが、客が自分で料理を運んだり食器を下げたりするので人件費の節減が出来ます。店員は厨房内の業務や清掃に集中できるため、労働負担が軽減されるところも利点です。節減した費用を料理の品質向上や内装の充実にあてるなどし、店舗のサービス品質を上げることも出来るでしょう。客側には、自分で注文するのでオーダーミスや間違った料理が運ばれて来るというトラブルが起こりにくくなるというメリットがあります。
一方、サービス導入の注意点としては、料理提供や食器返却のためのカウンターを設置する工事や券売機の導入など初期投資が必要なことです。店舗の構造によっては、客の流れが良くなるようにリフォームする必要もあるかもしれません。客との対面時間が少なくなるため、接客態度に好感をもって再来店したり口コミで客が増えるといった機会は少なくなる可能性もあります。また、はじめて来店した客がサービスの仕組みを認識できず、その都度、店員が説明する手間が発生することもあるでしょう。